シャーロックホームズの思考術 ~マリア・コニコヴァ~
シャーロックホームズの思考術
ホームズといえば、名探偵コナンの作中で何回かでてきましたが。
観察力のするどさで工藤進一もその推理の参考にしていました。
私自身はホームズをたいしてよくしらないのですが
今回は己の低レベルな思考を見なおすために読みました。
投資活動の参考にしたいと思います。
シャーロック・ホームズの思考術 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: マリア・コニコヴァ,日暮雅通
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/01/08
- メディア: 文庫
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この作品で一貫して語らえていることは観察の重要性。
人は習慣で行動しており、ほぼ意識しない無意識の「マインドレス」状態で行動している。そうではなく「マインドフル」の状態で日常を送らなければ、観察して、必要な情報を頭の中に整理していれることができない。
想像したり、推理したり、等のこれらの行動は全て、観察と知識から生まれる。
そして、自分の目的、目標は何かを常に意識して、それに見合う情報の取捨選択をし、むやみに情報を頭に入れることをやめる。
ホームズなら、自分の目的(犯人特定の推理)に関わること以外の情報には飛びつかないが、凡人はすぐに目的に関係のない情報に飛びついて、結局何がしたいかわからないような状態に陥る。
受動性を活性化している → 何を受けるのか必ず選ぶ。
「第一印象はただそれだけのもの」何がそれを生み出したのか
常に自分自身の考えに懐疑的であれ、脳の初期設定である受動的直観を疑え。
意識することを日常化する必要がある。
・自分に家の階段の数は?
・いつも行く喫茶店の席数は?従業員は何人いるのか?メニューの数は?どこに何がお
いてあるのか?お客様はどれくらいの時間にどれくらいの年齢の方がいるのか?
・なんでも細かく意識すること。
意識しようとすることが大事でこれを「マインドフル」と「モチベーション」の二つ
のMという。
このプロセスとして。
①先のことを考える「目標」「目的」
②具体的に目標を考え、通過点として認識する
③「もし~なら~する」という不足自体を想定する
④考えたことは紙に書く
⑤うまく行くとき行かない時を考える
自分もそうだが、人はマルチタスクになりがち。
常に心がさまよった状態で仕事をしてしまっている。
作業しなががら、今日は帰ったら何しよう、さっきのニュース気になるな。。等
集中できている時間は実はほんのわずかなのだ。
情報を遮断しなければならない。集中するということ。
「マルチタスクは本当によくない」
注意力は資源だ、常にトレードオフにある、使うと他に使えなくなる。
あれもこれもやると、自分の脳に迷うネタを与え続けることになる。
常に突進することはやめて、まず距離をとる。
これは株式投資にも本当によくあてはまることだと思う。
最強の敵・・・「確証バイアス」
思い込み、少ない情報や過去の経験で勝手に決めてしまう。思考の怠慢
否定的なものを過小評価しすぎる。
自分が欲しているものだけを見ようとする。
情報が多すぎるのは不利にしかならない。
自然に受け入れられる自分自身の味方はなくそれ以上を探すことを学ぶ。
可能か不可能かに仕分けていく。
「まず行動する」は間違い・・これは実は一番楽
どれだけ学習しようとしてしも、できることが多くなると、脳は意識をやめて勝手にマインドレス状態になる。選択が多ければ人間は最も抵抗の少ないものを選ぶ・・つまり「何もしないということ」
人間の脳はとにかく報われたがる、そして結果的に脳への負担を減らすために無意識下へ置こうとする。
「確証バイアス」からくる「自信過剰」
・ハードイージー。簡単なことより難しいことの方が何故か自信過剰になる。
・なれとともに自信過剰になる。
・情報量とともに自信過剰になる、現場の一時情報ではないにも関わらず。
・行動とともに自信過剰になる。脳は不安状態でのストレスを嫌がる、やみくもに行動
してこれをうやむやにしようとする。
確証バイアス、自信過剰から脱却し、マインドレス状態を維持するには?
①チェックリストをつくる
②自分の目的、目標シートをつくる
③観察、考察をチェックリストから行う
④行動する時、時間を計り、他のタスクを切る
自分への反省点を見事について内容の書籍であった。
自分は本当にすぐに行動してしまう。たいして考えることもなく。
それが結果として、大損を招いている、貯金もたまらない(この2年で300万の損失)
それはすべて自分自信の不安から来ていて、自信をつけたいが故の行動多寡であったと思う。
少しづつでも修正していけるよう。